東京は日本の事実上の首都機能が置かれていて、日本の司法・立法・行政の中心地、また、経済の中心地でもあります。東京都全体の人口は1,320万人(2012年現在)で日本最多。特別区部(23区)は860万人を有する世界的な巨大都市です。
経済規模ではニューヨーク(アメリカ)大都市圏を凌ぎ世界最大で、2012年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、ニューヨーク、ロンドン、パリに次ぐ世界第4位の都市と評価されています。
2009年度の東京都の都内総生産は85兆円超で、日本の国内総生産の6分の1以上を占め、アメリカドルの為替レートで換算すると1兆ドルを超えており、最新のニューヨーク市の市内総生産の6014億ドル(約50兆円)や上海市の市内総生産の1兆6872億元(約21兆円)をも圧倒しています。また、東京都は都市GDPが世界1位で、国のGDPと比較しても世界第14位前後となり、メキシコ1国とほぼ同じ経済規模を持っています。
更に多国籍企業の本社数や資本市場の規模などビジネス分野を総合評価したランキングでは、世界第1位の都市と評価され、「フォーチュン・グローバル500」においても、世界レベルの大企業本社数がニューヨークやロンドンを遥かに上回り、世界第1位とも評価されています。
交通機関については、JR山手線が環状運転を行っており、山手線沿線に環状に連なる東京駅、上野駅、品川駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅などの各駅が、鉄道各線を結節する大ターミナルとして機能しています。東京駅は、東京都の中央駅、且つ日本の鉄道網の中心となる駅で、新宿駅は、都心西部の中心的な駅であり、1日あたり乗降客数は日本第1位であるのみならず、世界第1位をも誇っています(世界第2位は池袋駅)。
また、大田区には日本国内で最大の空港である東京国際空港(羽田空港)を有し、世界でも有数の規模を誇ります。
司法・立法・行政並びに経済の中心地ということもあり東部(特別区部)の自然環境は乏しいですが、西部(多摩地域)には「奥多摩」と呼ばれる山間部(関東山地の東縁にあたる)があり、暖温帯林~冷温帯林の生育環境です。第二次世界大戦後の拡大造林により人工林であるスギ林が多く、多摩丘陵には落葉広葉樹林を中心としたいわゆる里山が広がる自然豊かな地域です。
また、西部はやや内陸部に位置するために内陸性気候の特徴も併せ持ち、冬の最低気温に関しては23区内とは異なり、氷点下まで下がる地域が多く、緯度の割に寒い地域で、東京というよりは北関東に近い気候特性です。中でも奥多摩町の寒さは特に厳しく、1月・2月においては-10℃を下回ることもあり、逆に夏は23区よりも暑くなることも多々あります。
埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県が四方を囲んでおり、いずれも電車などの交通機関で1時間程度の場所に位置するため、各県から非常に多くの人が東京都内に通勤・通学しています。