札幌市は北海道の市で道庁所在地、並びに石狩振興局所在地です。政令指定都市中では浜松市・静岡市に次ぐ広大な面積を持ち、日本最北の政令指定都市で、全国の市で4番目の人口を有する北海道の政治・経済の中心的都市です。
香港とほぼ同等の面積を持ち、周辺に江別市、北広島市などのベッドタウンを擁し、札幌都市圏を形成しています。ただし、札幌都市圏のうち札幌市の市域人口がほぼ8割を占めており、周辺自治体への郊外化はそれほど顕著にはみられていません。通勤や通学などの日常的な面においても全国の他の大都市圏とは状況が異なり、昼間人口と夜間人口の変動があまりないですが一方、市の中心部には地下街が発達し、札幌駅前・大通周辺のショッピングエリアには近郊の都市からも人が集まり、経済圏の人口は340万人に及んでいます。
日本海側から太平洋側へと続く内陸方面にかけての平地に広く市街地が広がってることから、他都市に比べても気候の地域差も大きく、特に郊外は昼夜の寒暖差が激しくなっています。冬は降雪量が多く、毎年1メートル前後の積雪量が観測されますが、190万人を超える莫大な人口を抱える都市圏だけあって、除雪などの雪への対策も、道内の他の豪雪地帯に比べて充実しています。それでも降雪量は凄まじく、人口150万を超える大都市がこのような降雪地域に存在するのは世界的にも極めて異例です。
積雪地ということもあり近隣にはスキー場が多く点在しており、道外からの旅行者、並びに外国からの訪問者が大変多くなっています。また、毎年冬に行われる「さっぽろ雪まつり」には国内外から200万人以上が訪れます。
日本屈指の大都市でありながら、少し郊外に足を運ぶと大自然が出迎えてくれる都市環境と自然環境が調和する街です。